だから何ですか?Ⅱ【Memory】
にっこりと悪びれない笑みで向けてきた言葉に視線は向けたけれど決して不安に陥ってではない。
呆れ混じりのだ。
「ならねぇよ」
「わお、はっきりきっぱり〜」
「自分でも驚く程罪悪感なんてねぇし、亜豆が起きても謝る気はねぇよ」
「伊万里くんがそうでもリオは大丈夫って自信はあるの?」
「さぁな、」
答えを求める様に視線を走らせても眠り姫は当分起きそうにない。
ようやく赤みの引いてきた頬をひと撫で。
咥えていた煙草を手に持ち変えるとフーっと煙を噴き出した。
「嫌われる気がしねぇ」
「フフッ、自信過剰じゃない?」
「・・・嫌われたらまた好きにさせるだけだ」
「・・・・・今のはカッコイイわ」
「受け売りだけどな」
受け売りだ。
『嫌いだって言うなら・・・、また、好きになってもらうだけです!』
俺に涙を滲ませながら啖呵をきったこのお嬢さんの受け売り。
不思議と嫌われる気は微塵もない。
それでも、もし仮に嫌いだと言うなら好きになるまで攻め込むだけ。