だから何ですか?Ⅱ【Memory】
「・・・伊万里君の本質はこっちなんだろうね」
「・・・・・あっ?」
なんだかんだ俺の質問には曖昧しか返す気がないんだな。と、まともな答えに期待はせず捻っていた体を前に戻せば今度は逆に意識を引き戻す様な言葉の投げかけ。
「伊万里君は本当は縛られ大人しく収まるタイプじゃないって事」
「・・・・」
「俺もだけど、伊万里君はクリエイターだから特に本来我が強い筈なんだ。そうそう人の基準の型に収まってちゃいい仕事出来ないじゃない?この生業」
「そうだろうな」
むしろ基準なんて突き破った、抜きんでた発想や想像力なきゃ他人の意識を引く事なんか出来ない。
三ケ月の言いたい事はよく分かる。
「そういう・・・伊万里君の広さ・・・リオは見抜いてたんだろうね。見抜いて惹かれて・・・・俺は類似品」
「はっ?・・・類似品って、・・・逆だろ?お前のが先につきあってた癖に」
何言ってんだ?
怪訝な表情で『辻褄が合わない』と三ケ月を見つめるも返されるのは何とも言えない笑み。
笑みとしていいのか、決して心は伴っておらず、心に素直であろう寂し気な水色が見つめるのは俺ではなく亜豆の姿。
さすがに威嚇をしたいなんて意識は働かない。