だから何ですか?Ⅱ【Memory】
それを上手くキャッチした姿が軽く目を見開いてから確かめる様に俺に視線を向けてくる。
『見た?』
そんな疑問が孕みなのはすぐに分かって、
「中身は見てねぇよ。お前に返してくれって預かっただけだ」
「そうですか」
見たらお前との関係がどうのと言っていたけどな。
そんな補足を心で呟きながら紫煙を漂わし、感傷的に袋を見つめる亜豆を眺める。
「そんなに大切な物なのか?」
「・・・・」
「いや、何なのか詮索したいというよりかは俺が怒るとかこうなる事態を予測できていて尚取り戻しに動いたわけだろ?」
「・・・・・私の初恋の象徴でしょうか」
「あっ!?」
「とってもとっても大切な物です」
「初恋って・・・三ケ月の物ってことか?」
「ミケは私の初恋じゃないです」
「じゃあっ、」
「詮索しないんじゃなかったんですか?」
「っ____」
確かに。
詮索しないとか言っておいて、見る気はないとしておいて。
自分で言って決めた事であるからそう突っ込まれてしまえばそれ以上聞きだすような言葉も続けられず、もどかしい感覚を飲み込むように煙草を吸って煙を吐きだす。