だから何ですか?Ⅱ【Memory】
亜豆の決して豊かと言えない人間関係を、・・・無関心を。
あまり気にした事が無かった。
ただの人見知りの一種だろうと。
ただ漠然と他人に興味が無いのだと。
だけど・・・もしかしたらそうなるには何かきっかけがあったのかもしれない。
だって、こうして距離を詰めてしまうと俺に見せる素顔はどこか無邪気な姿も混じる。
あんな見せかける様なクール&ドライな性格とは言えない。
本質を知ってしまえばアレはきっと武装の様な物で、悪戯に人からの介入を避けて阻んでいるような。
亜豆の生い立ちの事は知っている。
でもその事に関しては亜豆が悲壮感あるものではないと否定していた。
あくまでも、亜豆本人は。
でも、・・・他人からしたら?
それが悪意ある目からすれば?
そこまで思考が働いて、ハッと我に返るとその先を追及するのは止めた。
どんなに思いを巡らせようが過去の事。
今ではない。
結局は亜豆の結論に結びつく事になり、至近距離で自分の髪で遊ぶ今の亜豆に意識を戻すとフッと笑って抱きしめた。
そんな俺を理解し把握し受け止める様。
そっと背中に回ってきた手の感触は心地がいい。