だから何ですか?Ⅱ【Memory】
「それで・・・、何でまた雨月君に?」
「・・・・・・犯罪のお願いに」
「フッ・・・アハッ!?それ本気ですか?まさか私を探す為に前に話した雨月君の特技頼ってそんな突飛な要求に?」
「悪いかよ?そんだけ必死だったって彼氏の努力に感涙でもしてくれ」
「あはははははは、」
「泣かずに笑うか」
「笑いますよ!あははっ、だって・・・ブッ・・アハハ、雨月君の不機嫌な顔が物凄くはっきり浮かぶ~。思いっきり邪険にされたんじゃないですか?」
「そうだな。無能無能言われまくった」
「あはははは、言いそう~。雨月君は本当極端に人間嫌いですから」
「そんな人間の『好き』を勝ち得てるお前は本当凄いよ」
「そんな凄い私が彼女なんですよ?感涙してください」
フフッと勝ち誇ったように笑ってくる亜豆には反抗的に目を細めてみるもすぐに崩してフッと笑う。
本当に、過去など現在(いま)の価値には及ばない。
いつだって優先的に見つめるべきは確かである今という瞬間なんだろう。
目の前にいる亜豆を信じて抱きしめていればいい。
そんな感情のまましっかりと抱き締め髪の中に顔を埋めて存在に浸っていたというのに。