だから何ですか?Ⅱ【Memory】
「・・・・・・・おい、」
「っ・・・はい、」
「何シレッと人のベルト緩めて下着ん中まで手突っ込んできてんだ?」
自分としては性欲なく穏やかに愛でて抱きしめていた時間。
そんな感覚を一瞬で突き崩す違和感に、『おいおい』と呆れてすかさず突っ込みを入れる。
どういうつもりだ?
ああっ?とあからさまに非難全開で亜豆の顔を覗き込むと、その瞬間に予想外にも打ち負かされたのは俺の方。
「っ・・・」
「シ・・・シレッとでは・・・」
「・・・・みたいだな」
たどたどしい言葉で言い訳しなくても逃げ切ってる視線と尋常じゃないくらいに赤い顔で伝わってるよ。
何してるんだ?と覗き込んだ顔はこちらが驚くほど赤く染まったもので、決して余裕あっての大胆行動ではないと言葉より早く表示している。
こいつ・・・本当羞恥ポイントがよく分からねぇ。
久々にこの掴めないポイントにしてやられたと、まったく性欲など持ち合わせていなかった筈の今なのに見事擽られて持ち上がる。
亜豆が触れている個所にもそれが反映されたらしく、わざわざ『あっ』とかか細く零してさらに赤くなる姿にはどうしたものか。