だから何ですか?Ⅱ【Memory】




おかしいだろ。


だって、あんな羞恥プレイには微塵も照れて見せなかった癖に?


初めて触るでも見るでもない癖に、何でいきなりこういう初々しい照れ姿お披露目してくるかな?!


なんて葛藤はすでに欲情から来るもので・・・。



「っ・・・やっぱり・・・疲れてるから・・嫌・・ですか?」


「っ・・・お前~~」


「・・・・・わかりました。・・・大人しくしときます」


「っ~~~」



本当、


無自覚女は変わらねぇ。


何をどう解釈したのか、俺の反応が自分の欲求に対してNO!の意味だと思ったらしく、断られた事に対してさらに顔を赤くし気まずそうにスルリと手を抜きだし始める。


その手を瞬時に掴んで引き止めて『はぁぁぁっ』ともどかしすぎる息を吐くと、戸惑い気味の顔が俺を覗き込んで様子を伺う。


本当・・・押し引きがあざといんだよ、天然で。



「伊万里さん?」


「・・・煽っといて勝手に引くな」


「・・・えっ?」


「っ・・・あんだけ抱きつぶされて・・・『また』とか強請られると思ってなかったっつーの」



だいたい怠いって言ってたじゃねぇか。


押し倒したいのに余力がないみたいな事言ってたのはそっちが先じゃねぇか。


むしろこっちがそれを求めても応えられる状態じゃねぇだろうと、俺なりに案じて労わって性欲的な愛情は見えぬところに放置しておいたのに。



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