だから何ですか?Ⅱ【Memory】




さて、羞恥の重点はどこだ?と、それなりに亜豆節に備えて体ごと向きあうと。



「真っ赤ですよ、お嬢さん?顔も下着も見事に真っ赤で、どこまでがクリスマスイメージ攻め?」


「ああ、もう下着の赤には存分に『クリスマスだから?』と沸いてください。むしろその為に新調したので本望です。・・・好みに合います?」


「その下着姿に関してはかなり堂々と見せつけて、しかも淡々サラリな反応で羞恥は別だって事はよくわかったよ。好みとか別になかったけど・・・普通に沸くな」


「普通じゃなくてがっつり沸いて貰わなきゃ新調がいがありません」


「フハッ、沸いてる沸いてる。沸騰しまくりだから安心しろ」



確かに羞恥も持ち合わせているらしいのに、どうやら自分の姿にはそれを抱いていないらしい亜豆はいつも通りと言うのか。


むしろ堪能しろとばかりの下着押しには笑うしか無いし、ご馳走様。と満足なのだけども。


だったら羞恥はどこの部分に?なんて疑問を抱いて見つめていれば、珍しく逃げる様に視線を逸らした亜豆。



「っ〜〜明るい。はっきり、くっきり・・・」


「あっ?そんな堂々と下着ファッションショーかまして今更、」


「殺傷能力高すぎ・・・」


「・・・・」


「・・・っ、鼻血出てませんよね?!」



そんな事を言って焦って鼻を擦って確かめる亜豆の焦りはかなり本気だ。


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