幸せの種

今の話を聞いて、わたしの心は喜びに溢れた。

生きていて、良かった。

わたしの生きる意味が、これでやっとひとつだけ見つかったから。


「……嬉しい。わたしも穂香先生と高橋先生の役に立てたんだね。わたし、どうして生まれてきたんだろうってずっと思ってたけど、二人の結婚のきっかけを作るためだったと思えば、すごく納得できる!」

「ちーちゃん、ありがとう。ちーちゃんがいてくれたから、私と高橋先生は結婚できたし、まほとひなたが生まれたの。すごいでしょ? あなたが私達四人を結び付けてくれたんだから」


思ってもみなかった穂香先生と高橋先生の恋バナは、私を最高の気分にさせてくれた。

これはあとで琉君に教えなくちゃ。

天にも昇る気分のわたしに、穂香先生が質問してきた。


「ところでちーちゃん、今、好きな人はいるの?」

「ええっ!?」


あまりにも直球で聞かれ、びっくりして声がひっくり返ってしまった。


「そろそろ、いてもおかしくないかなーと思ったんだけどね。琉君あたりなんじゃないかなって予想してたけど、違う?」

「琉君!? いや、えっと琉君いい人だし優しいし頭もいいけど、何ていうか……」


私はしどろもどろになった。




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