羊だって、変るんです。
『!?わぁぁぁぁ!!近い!近いって!』

パニックになって胸板を押し返そうとすると、更に強い力で戻される。

「ん・・もう・ちょっと・・・寝か・・せて」

杏奈の背中をポンポンとあやしながら、寝言のように掠れた声で呟かれ、最近の仕事の忙しさを思い出し動くのを止めた。

『そうだった、凱って忙しくてあんまり寝てないんだった・・・。』

冷静になると、暴れた自分が恥ずかしくなり、睡眠の邪魔をしないようにとジッとする。

『そうだ、昨日の事を思い出さないと・・・えぇと・・山葉さんに相談に乗ってもらってて・・その後!
副社長にあったんだった!副社長が話を聞いてやるって、半ば強引にバーに連れて行かれて・・・
その後オレンジの効いたジュースを飲んだらふわふわして・・・ってあれ、ジュースじゃなかったのか・・・』

そこまで考えて何となくその後のオチが見えて来た。
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