羊だって、変るんです。
「何だ、随分かかるな」

「これでも急いでの時間です!じゃ、切りますね」

はぁぁぁと盛大にため息をつき、情事の余韻も吹き飛んだ杏奈は、隣で気持ち良さそうに眠っている凱を起こす事にしたのが、今の状態に気付き慌てて布団を手繰り寄せる。

その所為で凱は上半身がむき出しになってしまったが、この際そこはスルーすることにした。

「凱!起きて!凱!」

「うぅ・・ん。・・あんな?・・おはよう」

まだ寝起きでぼんやりしている凱が、ふわりと笑う。

『無害そうな顔しやがって。昨日の夜は獰猛なライオンみたいに襲ってきたのに・・・』

そう思った瞬間昨日の情事を思い出し、頭から湯気が出そうな程真赤になった。

「!? 杏奈体大丈夫?!」

真赤になった姿を見て、凱も昨夜の事を思い出し飛び起きて詰め寄る。
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