羊だって、変るんです。
「私と同じ位かな」
「そっ・・・か」
眠った事を確認して、路肩に寄せてシートを倒してから、用意していたブランケットをかける。
ネクタイを緩めて上から二つほどボタンを外して少し考える。
『ベルトは取ってもいいのかな?』
彼女として何処まで許されるのか分からなくなったので、ベルト緩めるだけにして車を走らせた。
小さめの洋楽をBGMに快調に車は走っていく。
良く晴れた日に、彼氏と一緒にドライブなんて日が来るとは想像もしていなかった。