美男子ガイド。



「………。」


只今あたしは体育館内に監禁中。

逃げ出さないように、イスにロープがぐるぐるまき。なんていかにも非現実的なシーン。




「お前…やけに落ち着いてんな」

近くに座ってる高島君が言った。




あ、『愛川サン』から『お前』に変わってる。……なんてことはどうでもいいや。

あたし、なんでこんなに落ち着いてんだろ。
まあパニックしてたら余計事態が悪くなりそーだし……



「つーかさ。こんなことされてムカツかないの?」



あーもう!その一言がイライラするの!!!



「そりゃあムカツくよ!!!かなりムカツきますよ!!!別にキョーミもない男が原因でこんなことになって!つかあんたは何?どっちの味方なのよ?!」


イライラが爆発したあたしは、一気に話し始めてしまった。



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