美男子ガイド。
「ところで…奈知にホレさせろとか言われた訳?」
「?!?!なんで知ってんの」
「さっき自分でガーッって勢いで言ってた」
うそ!!!マジすか……
あたしの馬鹿さ加減にも腹が立つね、これは。
「……あたしは乗り気じゃなかったの!でも沙也……っていうクラスで唯一の…」
と言いかけたところで高島君が止めた。
「説明しなくてもわかるよ。沙也なら知ってる」
「?!?!なんで知ってんの」
あたしがそう聞くと、
困った顔をしながら高島君は言った。
「…なんつーか……元カノ?」
え!!!
元カノ!?
本気で言ってんのっ?!
「本気だよ。なにか悪いことでも?」
「わ、悪くはないけど……ぷ、笑える」
いきなりの衝撃発言にあたしは、思わず吹き出してしまった。
高島君でも、好きな仔とかいたんだね。