アダムとイヴ
アルコールで気を紛らわせたいのか、どうしても行くと聴かない佐野。


運転するのがキツいらしく、仕方が無いから私の車に乗せて居酒屋へと足を運んだ。


お気に入りの居酒屋の駐車場が満車になっており、近くのコインパーキングに止めて歩く。


満車になっていたせいか、お気に入りの居酒屋自体が満席で入れず、近場のバーに入る事にした。


「乾杯!お疲れ様でした!」
「お疲れ様ーっ!」


カチン、とグラスを合わせて乾杯をする。


トーンダウンした照明が大人っぽい雰囲気を醸し出している。


いつものガヤガヤした居酒屋の雰囲気とは違う、ジャズの流れるしっとりとした雰囲気のバー自体に酔いしれそう。


チューハイよりも度数の高いカクテルは喉を潤すどころか、焼け付くす様だった。


「…伊東先生もカクテルなんかを片手に持っているとおしとやかな美人に見える。普段は毒針の注射器を常備しているドSな看護婦って感じがするけどな!」


「どんなイメージなんだよ、私は!」


「…ははっ、そのまんまなイメージだよ」


「お前なんて、表はドSなインチキ数学教師、裏はチャラ男のくせに!」
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