目を閉じたら、別れてください。
一目会ったその日から、恋に落ちることはなんとやら。
そんなものは俺にはなかったが、表情が乏しく淡々としている桃花が俺の顔を見て頬を赤らめたのをは、気分がよかった。
大学時代、飲み会で何度か一緒になったときは眼中にもなかったくせに。
少し好みの外見に似せたら、こいつも案外ちょろいのかなと。
最初はそう思っていた。惚れさせれば勝ちだと。
「俺は桃花さんがいいです」
気を持たせるような言葉も言った。
すると調子に乗った桃花は、俺を振り回すようになった。
今まで付き合ってきた女たちのような、豪華なプレゼントや食事には興味がない。
流行りのスポットや人気のレストランとかに飛びつくミーハー。
そしてエッチには消極的。
奉仕もしなくていい、作業のようなセックスでも照れて全く何もさせてくれない。
真っ暗にして、何が何だか分からねえセックスははっきり言って物足りなかったが、男が奉仕して当然ってセックスよりは楽でま、いっかと呑気に思っていた。
『別れたいの』