目を閉じたら、別れてください。
今日は、叔父さんにもドレスの写真を送っておいた。
すると仕事中であるはずの叔父さんから『うん。かわいいね』と返事が来たのは驚いた。
『ところで、うちに撮り溜めしてあるドラマはもう消していいかな? 先週最終回だったから一クール分録画が残っているんだけど』
『あ、忙しくて全然叔父さんの家に行けてなかった。消しておいていいよ』
いい加減、自分のテレビも録画できるようにすればいいんだけど今は引っ越すかもしれないから余計な買い物は控えなきゃいけない。
それにそのドラマは、原作の漫画とはかけ離れた美人すぎるヒロインに、結構賛否両論だった。
私も、そのヒロイン役の子には少し見たくない理由もあるし、見ないのが一番だと思う。
家に帰って、新ドラマのチェックをする。
今度は漫画ではなく、私の知らない小説のドラマ化でホッとした。
冷蔵庫を開けると、ヨーグルトとミカンしか入ってなくて、ソファに座りながらみかんを食べて、テレビをつけた。
ちょうどお昼のワイドショー番組の時間で、いつもなら絶対に仕事中で見れないから新鮮だった。
――彼女さえ画面に現れなければ。
『初主演、いかがでしたか?』
『もうすぐ30歳になる節目で、夢だった女優をさせていただいてうれしかったです』