目を閉じたら、別れてください。

沙也加に携帯に送ってもらったホームページの地図を頼りに駅のホームに降り立った。
式場の一つ隣の駅だ。式場から駅までは送迎バスが出るので、二次会のバーまで不便はなさそうだ。

二次会のバーは、ホームから降りて五分もしない。南口のタクシー乗り場の右側に見えるテナントビルの二階だった。一階が普通のバーで、二階が団体客ようのようだ。
BAR『platinum』と書かれた虹色にライトアップされた看板の下の、煉瓦の壁、ライオンの口から伸びるドアノブ。
少し変わったデザインで、中に入ると『animal』と壁にかかれ、フラミンゴのイラストが描かれた壁と、ライオンの描かれた壁が目に飛び込んできた。

「桃花―、うえ、うえ」
「沙也加、お疲れさまって酒くさい」
二階の手すりから手招きする沙也加の鼻がすでに赤かった。

「バーなんだから、お酒くさくて当たり前じゃない?」
「飲むペースが速すぎる」
「だって、メニューのお酒の味も確認しときたいじゃん」
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