目を閉じたら、別れてください。
本社に車を止めて、受付で叔父さんを呼び出す。
笹山はちゃんとアポをとっていたらしく、スムーズにいった。
本社は、受付嬢も美人だけど、ホテルみたいに無駄に綺麗な一階のフロントに案内された。
観賞植物で隔てられた空間、吹き抜けの窓から見える庭。隣には三階建ての案内所になっていて、部屋を見に来たお客さんで一階の案内所は埋まっているのが見えた。
一年前は私もあそこで営業をしていたんだけど、今はもう作り笑顔も面倒だなって思う。
「――うそ」
「まちがいないよ、神山さんの元」
こそこそと聞こえてくる声に、進歩さんの婚約者だったのは噂になっていたのだとげんなりする。
「よく辞めなかったね」
「あの人、専務の――」
「笹山くん、都築さん」
雑音に舌打ちしそうになっていた時、颯爽と叔父さんが現われた。
「ごめんね。急に会議に参加することになっちゃってさ。バタバタしてるんだけど、おいで」
笹山はちゃんとアポをとっていたらしく、スムーズにいった。
本社は、受付嬢も美人だけど、ホテルみたいに無駄に綺麗な一階のフロントに案内された。
観賞植物で隔てられた空間、吹き抜けの窓から見える庭。隣には三階建ての案内所になっていて、部屋を見に来たお客さんで一階の案内所は埋まっているのが見えた。
一年前は私もあそこで営業をしていたんだけど、今はもう作り笑顔も面倒だなって思う。
「――うそ」
「まちがいないよ、神山さんの元」
こそこそと聞こえてくる声に、進歩さんの婚約者だったのは噂になっていたのだとげんなりする。
「よく辞めなかったね」
「あの人、専務の――」
「笹山くん、都築さん」
雑音に舌打ちしそうになっていた時、颯爽と叔父さんが現われた。
「ごめんね。急に会議に参加することになっちゃってさ。バタバタしてるんだけど、おいで」