目を閉じたら、別れてください。
「肉が食べたいとかエッチしたいとか、牛タンにネギたっぷり乗せて食べたいとか、衝動ね」
「思い当たることが肉以外にありそうだね。――で、不誠実な人間はどこまで行っても不誠実だよ。許してくれた彼と今度は真面目に付き合うのかな」
「……モデルの彼女と比べないのならね」
今度はお肉自体を没収されてしまった。
タレの入ったお皿も没収されて、寂しく箸を持った手が宙をさ迷う。
ご飯にキムチを乗せて食べていたら、容赦なくキムチも奪われた。
「彼の行動を疑う前に、君がちゃんとするべきだ」
「……」
恋愛は面倒くさい。
昨日の恋愛上級者は、恋愛とは駆け引きだという。
今日の夢見る乙女な叔父さんは、私が誠実にあるべきだと説く。
それほどに私と彼の関係は他人から見たらいい加減で不誠実であやふやなんだ。
「だからお見合いでよかったのに。恋愛じゃなくて、尊敬できる相手とならだれでも良かったのに」
「恋愛は漫画の中だけの話しだって逃げるのは楽だよね、わかる」
「……でも叔父さんたちは心配なんだろうけど、私もいい大人だから、ちゃんと自分の気持ちには折り合いをつけて彼と向き合う予定だよ」