なりゆき皇妃の異世界後宮物語
今香が情報を手に戻ってきたのは、執行日当日の早朝だった。


「遅くなりまして申し訳ありません!」


 実家に戻り、様々な手配をしていた今香は、馬車で後宮に帰ってきたばかりだった。


 寝不足なのか、目の下にはクマができている。


「いいえ、大丈夫よ。刑の執行は昼過ぎと聞いているから。それよりもとても疲れた様子だけど大丈夫?」


「朱熹様こそお痩せになったのではありませんか?」


「私は大丈夫よ」


 虚勢を張ったが、実はあまり眠れていないし、気になって食事も喉を通らなかった。


「とりあえず、集めた情報をお聞きください」


 朱熹は黙って頷いた。


 今香は、調べ上げた情報を読み上げる。


 その内容は、驚くべきものだった。
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