なりゆき皇妃の異世界後宮物語
林冲は、ある特殊能力を持っていることが天河国皇帝に知られ、家族もろとも捕らえられた。家族を人質に取られ、林冲は一人で天江国に密偵として入り込む。


 その間、定期的に天江国の情報を天河国に渡していた。


 しかし最近になって天河国の内政が悪化し、林冲に天江国皇帝抹殺の指令が降りる。


「子供騙しのような方法で暗殺を謀っていたのは、恐らく天河国に対するアピールであったと考えます。家族を人質に取られているゆえ、断ることはできなかったのでしょう」


 今香が、私的な感想を述べる。


『守らなければ』という言葉は、家族のことだったのかと朱熹は納得した。


 いつだったか、林冲がとても嬉しそうに家族のことを話してくれたことがあった。
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