Bloody Kiss♡


あたしはケータイを片手に、電信柱の側で ずっと待っていた。

西陽が眩しくて暑くて、シャツの中で汗が流れていた。

不意に、ケータイが鳴り出し、見るとチヒロからのコール。

「あ‥。」

通話キーを押そうと指を動かした途端、電話は切れた。


良くない予感が胸を走った。

最悪なことが中で起こっているかもしれない。

目の前のカラオケ店に飛び込もうと、足を踏み出した時

「ロナ!」

呼ばれて振り向けば、自転車に乗った七海の姿が見えた。


────
 ───── 


「お嬢様。ファミリーレストランに到着致しましたが‥。」


ホルスの声で、あたしの意識は過去から現在へと引き戻された。


 
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