青夏ダイヤモンド
携帯で様々なインスタ映えスポットを検索しながら、それぞれ案出しをする。
結果、色鮮やかな大きな羽を描いたパネルを一枚作る事にした。
充希がノートにイメージ図を描いてくれたので、これを同じ作成グループのメンバーに見せてから実際に作業に取り掛かる事にした。
「良かったー。現実感でてきてー。正直、俺怖かったもん。言い出したはいいものの、本当に実現できんのかなって」
「私、沖田くんの力になれたかな?」
「もちろんだよっ。充希ちゃんいなかったら心折れてた」
「おー、そういうの、2人の時にやってくんねぇかな。少なくとも、俺を挟んでやるな」
2人の真ん中に入っている脩が忘れそうになられた存在を主張した。
「私、脩があそこでフォローするとは思わなかった」
「早く帰りたかったからな。結局、お前らが着いてきて予定狂ったけど」
「予定あったの?」
「帰って寝る」
「じゃあ、俺達のおかげで充実した放課後になったね」
「なってねぇ。もう終わっただろ。早く帰れ」
「はいよー」
私達は追い出されるように脩の家を後にした。