青夏ダイヤモンド


携帯で様々なインスタ映えスポットを検索しながら、それぞれ案出しをする。

結果、色鮮やかな大きな羽を描いたパネルを一枚作る事にした。

充希がノートにイメージ図を描いてくれたので、これを同じ作成グループのメンバーに見せてから実際に作業に取り掛かる事にした。

「良かったー。現実感でてきてー。正直、俺怖かったもん。言い出したはいいものの、本当に実現できんのかなって」

「私、沖田くんの力になれたかな?」

「もちろんだよっ。充希ちゃんいなかったら心折れてた」

「おー、そういうの、2人の時にやってくんねぇかな。少なくとも、俺を挟んでやるな」

2人の真ん中に入っている脩が忘れそうになられた存在を主張した。

「私、脩があそこでフォローするとは思わなかった」

「早く帰りたかったからな。結局、お前らが着いてきて予定狂ったけど」

「予定あったの?」

「帰って寝る」

「じゃあ、俺達のおかげで充実した放課後になったね」

「なってねぇ。もう終わっただろ。早く帰れ」

「はいよー」

私達は追い出されるように脩の家を後にした。



< 130 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop