大好きなキミのこと、ぜんぶ知りたい【完】
「まあ結局、俺とすることになったけどな、」
「………それでいいもん」
「なに、ごめん、聞こえなかった」
「なんでもないよ、」
誤魔化して笑ったら、千尋は特に気にすることもなく「ていうか、千歳くん茶髪あんまり似合ってないよな、」なんて、小さな悪口をあっけらかんと言い放つ。
「似合ってたよ」
「似合ってないよ」
「私は、似合ってるって思った」
「虹は千歳くんだったら何でもいいからそう思うんだよ」
そういうことじゃない、って言い返そうとした。
だけど、そんな私からするりと逃げるように、千尋は先に公園に入っていった。