大好きなキミのこと、ぜんぶ知りたい【完】





私のこと、も。


たぶん、振られる。




でも、好きが伝わらないよりは、やっぱり何倍も何十倍もそのほうがマシで、近づいてきている千尋への恋の止め際に、ぎゅっと虹色ハートを握りしめた手に力をこめたら、ハートの先が手のひらに刺さって、ちくり、と小さな痛みが生まれた。






「さー!はじまりました、お待ちかねの告白大会の時間でーーす!!今年もたくさんの人が参加してくれまー――す!」





生徒会長のマイク越しの声が体育館に響き渡り、一気に騒がしく盛り上がる空間に、ステージ裏の誰もが背筋をのばす。



いよいよ、だ。




一人ずつステージの上にでて、生徒会長のマイク越しに告白する相手の名前を伝える。名前を呼ばれた人は、ステージ上にのぼってきて、告白をされる。それで、イエスかノーか答えるまでが、この告白大会の一連の流れだ。



事前に抽選で順番をきめてある。私は六番目になった。




前の人の足が震えているのが暗い中でも分かる。


私も、今にも震えだしそうで、でもなんとかこらえている、そんな状態だ。

首元はなぜかひんやりとしていて、緊張ででるはずの汗はひいていた。
たぶん、緊張状態を通り越してしまっているんだろう。



だけど、心だけがずっと震えている。

いつ、涙腺にその震えが伝わってしまうのか、びくびくしてしまう。





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