大好きなキミのこと、ぜんぶ知りたい【完】
















「………」

「………、」

「………」





「……千尋、ごめんね」

「.......うん、いいよ別に。…つーか、千歳くん、虹に疲れたとか言ってたけど、たぶん、別に深い意味はないと思うから。もし落ち込んでるなら、気にしなくていいよ、虹」



「…うん」 




落ち込んでないし、気にしてもない。


だからそんな風に、千尋はなぐさめないでほしい。




だけど、千歳くん、やっぱり私は、一点の曇りもない純粋な優しさを向ける千尋に、そういう本音を言うことは、すごく難しい。



右手にバケツ、左手に花火が入ったレジ袋をもって、わたしの隣を歩く千尋を見上げる。


千歳くんよりもわずかに背は低くて、一度も染めてないきれいな髪が歩くたびにふわりと柔らかく揺れる。





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