夢の言葉と約束の翼(中)【夢の言葉続編⑥】
ワシと話をする為に、それまで自ら勉強する事をしなかったユメが、必死になって勉強を始めた事。
髪型、服装、料理や裁縫にまで興味を持ち始めた事。
笑顔が増えて、少女から女性らしくなっていった事……。
「貴方の何処が好きなの?って聞いたら、あの子はなんて答えたと思います?」
「……」
「『ギャランさんは、怒ってくれるから』って……」
「ッ……」
聞けば……。
親に捨てられ、障害者であるユメを不憫に思ったママ先生や町の人達は、彼女を叱る、怒る、怒鳴る事は一切して来なかったらしい。
ユメが悪い事をしても、優しく注意したり、分かりやすいように諭したり、ついつい特別扱いをしていたそうだ。
『みんな、ユメに優しいでしょ?悪い事しても、怒らないでしょ?
……でも、ギャランさんは怒ってくれるの。ユメの悪いところ、ちゃんと怒ってくれるんだよ!』
ユメは笑顔で、そう答えたそうだ。