愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
ぬか床に触れていると、徐々に心に落ち着きが戻ってきた。
しかし、私は大丈夫だと思った途端に、「有紀ちゃん」と後ろから声をかけられて、「ひゃっ!」とおかしな声をあげてしまった。
顔だけ振り向けば、桐島さんが暖簾をくぐって入ってきたところで、私は慌てて笑顔を作る。
「なにか足りないものがありました?」と問えば、「酒瓶が空になったから、駅前の酒屋まで買いに行こうと思います」と彼は言う。
様子が変だと言われるかと思い身構えていたところだったので、私は胸を撫で下ろす思いでいる。
ホッと息を吐き、「わかりました。いってらっしゃい」と答えて、ここから彼を見送ろうとした。
それなのに桐島さんはなぜか顔を曇らせて、私をじっと見つめたまま出ていこうとしない。
灰青色の瞳に、私の作り笑顔が映っている。
苦しい胸の内を見透かされそうな気がして、急いで顔を正面に戻したら、彼が三歩で私の前に回り込んだ。
床に片膝をつけ、樽を挟んで私と向かい合った桐島さんは、顔を俯かせる私に向けて右手を伸ばしてきた。
男らしい指で顎をすくわれて、私は口から心臓が飛び出しそうなほどに驚いている。
しかし、私は大丈夫だと思った途端に、「有紀ちゃん」と後ろから声をかけられて、「ひゃっ!」とおかしな声をあげてしまった。
顔だけ振り向けば、桐島さんが暖簾をくぐって入ってきたところで、私は慌てて笑顔を作る。
「なにか足りないものがありました?」と問えば、「酒瓶が空になったから、駅前の酒屋まで買いに行こうと思います」と彼は言う。
様子が変だと言われるかと思い身構えていたところだったので、私は胸を撫で下ろす思いでいる。
ホッと息を吐き、「わかりました。いってらっしゃい」と答えて、ここから彼を見送ろうとした。
それなのに桐島さんはなぜか顔を曇らせて、私をじっと見つめたまま出ていこうとしない。
灰青色の瞳に、私の作り笑顔が映っている。
苦しい胸の内を見透かされそうな気がして、急いで顔を正面に戻したら、彼が三歩で私の前に回り込んだ。
床に片膝をつけ、樽を挟んで私と向かい合った桐島さんは、顔を俯かせる私に向けて右手を伸ばしてきた。
男らしい指で顎をすくわれて、私は口から心臓が飛び出しそうなほどに驚いている。