愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
箒やゴミ袋を片付けると、私は慌てて家の中に駆け込む。

洗濯物を干したら、急いで出かけないといけない。

下宿屋の収入だけでは弟に新しい服も買ってあげられないので、私は高校生の時から近くのコンビニでアルバイトをしている。

貧乏暇なしとは、私の毎日のことを言うのかもしれない。

けれども、そこに暗い響きはなく、大好きな祖母と一緒に働ける今を楽しんで生きている。

洗濯機から衣類を取り出しながら、私は自然と笑顔になっていた。
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