愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
私が桐島さん以外の男性に心を揺らすことは、絶対にないと断言できる。

焦っているため上手に説明できないが、私が感じていることを精一杯に伝えようとした。


先ほどの店員たちの反応からわかるように、桐島さんの恋人が私では、疑問や期待外れといった負の感情を持たれてしまう。

非の打ち所のない美女をパートナーに選びそうな桐島さんのイメージが、崩れてしまうと心配していた。

それに加えて、交際の噂が広まって社員たちにからかわれでもしたら、恥ずかしさに赤面してうろたえる自分の姿が目に浮かぶ。

仕事に慣れた今はもう、彼が私の様子を見るという目的だけで容器包装デザイン部に顔を出すことはないけれど、毎日やってきて声をかけてくれた時には、男性社員にからかわれたことがあった。

『もしかして、恋人なの?』と。

あれは冗談だとわかっているが、それだけで逃げ出したい気分になったので、本当に交際していると知られたら、落ち着いて仕事ができないかもしれない。

< 196 / 258 >

この作品をシェア

pagetop