愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
『ふーん』と納得してそれを聞き、縁側から庭へ下りた祖母に背を向けて、私は廊下を歩きだした。
自分の部屋に入り、小さな鏡台の前でナチュラルピンクの口紅だけを薄く塗る。
それから、ショルダーバッグを肩にかけて廊下に戻った。
庭の方からはパチンパチンと紫陽花の枝を切る、花鋏の音が響いて聞こえる。
私も顔なじみである乾物屋のおばさんが、うちの紫陽花を手に喜んでいる顔を想像したら、ほっこりとした気持ちになった。
『さあ、私はアルバイトを頑張ろう』と口角を上向きに、玄関へ足を進める。
すると庭の方で、ドサッと重たいなにかが土の地面に落ちたような音がした。
それがなにかと考える間もなく、続いて「大家さん!?」と驚いたように叫ぶ桐島さんの声がした。
弾かれるように振り向いた私は、異変を察して廊下を引き返し、居間に駆け込む。
目に飛び込んできたのは、裏庭で横向きに倒れている祖母の姿。
血相を変えた桐島さんが土の地面に膝を落とし、「大家さん!」と繰り返し呼びかけていた。
自分の部屋に入り、小さな鏡台の前でナチュラルピンクの口紅だけを薄く塗る。
それから、ショルダーバッグを肩にかけて廊下に戻った。
庭の方からはパチンパチンと紫陽花の枝を切る、花鋏の音が響いて聞こえる。
私も顔なじみである乾物屋のおばさんが、うちの紫陽花を手に喜んでいる顔を想像したら、ほっこりとした気持ちになった。
『さあ、私はアルバイトを頑張ろう』と口角を上向きに、玄関へ足を進める。
すると庭の方で、ドサッと重たいなにかが土の地面に落ちたような音がした。
それがなにかと考える間もなく、続いて「大家さん!?」と驚いたように叫ぶ桐島さんの声がした。
弾かれるように振り向いた私は、異変を察して廊下を引き返し、居間に駆け込む。
目に飛び込んできたのは、裏庭で横向きに倒れている祖母の姿。
血相を変えた桐島さんが土の地面に膝を落とし、「大家さん!」と繰り返し呼びかけていた。