愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
繁おじさんは茨城に住んでいて、足に持病のある奥さんの介護をしながら年金生活をしている。
とてもじゃないがお世話になりますとは言えないし、私はこのまま下宿屋を続けるつもりでいる。
今より収入が減ることは確実で厳しいだろうけど、アルバイトを辞めれば私ひとりでも、ここを切り盛りしていけるだろう。
それを伝えて、親切な申し出をはっきりと断ったら、繁おじさんは小さなため息をついてから、「よっこらせ」と立ち上がった。
「母さんが心配だから、帰るな。姉さんの四十九日にまた来る。有紀子、無理だと思ったら、相談してくれよ」
「うん。おじさん、ありがとう。でもきっと大丈夫。ううん、絶対に紫陽花荘を守る。おばあちゃんの大好きな場所だから」
茨城に帰る繁おじさんを、弟とふたり、玄関で見送る。
引き戸が閉められたら、隣で弟がポツリと言った。
「俺、学校辞めて働こうかな……」
驚いて弟の顔を見たけれど、視線は合わない。
葬儀の間、ずっと無口であった弟は、彼なりにできることを探していたのかもしれない。
それが高校を中退して働くということのようで、私は悲しい気持ちにさせられた。
私が保護者では、頼りないということだよね……。
とてもじゃないがお世話になりますとは言えないし、私はこのまま下宿屋を続けるつもりでいる。
今より収入が減ることは確実で厳しいだろうけど、アルバイトを辞めれば私ひとりでも、ここを切り盛りしていけるだろう。
それを伝えて、親切な申し出をはっきりと断ったら、繁おじさんは小さなため息をついてから、「よっこらせ」と立ち上がった。
「母さんが心配だから、帰るな。姉さんの四十九日にまた来る。有紀子、無理だと思ったら、相談してくれよ」
「うん。おじさん、ありがとう。でもきっと大丈夫。ううん、絶対に紫陽花荘を守る。おばあちゃんの大好きな場所だから」
茨城に帰る繁おじさんを、弟とふたり、玄関で見送る。
引き戸が閉められたら、隣で弟がポツリと言った。
「俺、学校辞めて働こうかな……」
驚いて弟の顔を見たけれど、視線は合わない。
葬儀の間、ずっと無口であった弟は、彼なりにできることを探していたのかもしれない。
それが高校を中退して働くということのようで、私は悲しい気持ちにさせられた。
私が保護者では、頼りないということだよね……。