愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
忙しい朝食の時間が終わり、片付けも済むと、時刻は八時十五分になる。
流し台の下にかけてあるタオルで濡れた手を拭き、昭和レトロな花柄の、お気に入りのエプロンを脱ごうとしたら、そのポケットでスマホが震えた。
取り出してみると、それは五歳下の弟、武雄(たけお)からのメールの着信であった。
冷蔵庫前の床にしゃがんで、ぬか床を混ぜている祖母に弾んだ声をかける。
「おばあちゃん、見て! 武ちゃんから写真が送られてきたよ」
「どれどれ、見せておくれ」
祖母の手はぬかまみれなので、私もしゃがんで祖母の顔の前にスマホを持っていき、並んで見る。
高校二年生の武雄は、スポーツ教育で名を馳せる東北の名門高校で寮生活を送っている。
五歳から始めた剣道を今も続けていて、真面目で明るく一生懸命な、可愛い弟である。
この夏、三年生が引退したら、次は自分が剣道部の主将になると張り切っていた。
写真は二枚。
どちらも校舎内の剣道場で撮られたもののようで、一枚目は、防具をつけ、面を小脇に抱えた部員が五十人ほど、キリッと表情を引き締めて整列している。
二枚目は、仲の良い友人と思われる男の子と肩を組み、満面の笑みを浮かべている楽しそうな写真であった。
流し台の下にかけてあるタオルで濡れた手を拭き、昭和レトロな花柄の、お気に入りのエプロンを脱ごうとしたら、そのポケットでスマホが震えた。
取り出してみると、それは五歳下の弟、武雄(たけお)からのメールの着信であった。
冷蔵庫前の床にしゃがんで、ぬか床を混ぜている祖母に弾んだ声をかける。
「おばあちゃん、見て! 武ちゃんから写真が送られてきたよ」
「どれどれ、見せておくれ」
祖母の手はぬかまみれなので、私もしゃがんで祖母の顔の前にスマホを持っていき、並んで見る。
高校二年生の武雄は、スポーツ教育で名を馳せる東北の名門高校で寮生活を送っている。
五歳から始めた剣道を今も続けていて、真面目で明るく一生懸命な、可愛い弟である。
この夏、三年生が引退したら、次は自分が剣道部の主将になると張り切っていた。
写真は二枚。
どちらも校舎内の剣道場で撮られたもののようで、一枚目は、防具をつけ、面を小脇に抱えた部員が五十人ほど、キリッと表情を引き締めて整列している。
二枚目は、仲の良い友人と思われる男の子と肩を組み、満面の笑みを浮かべている楽しそうな写真であった。