愛育同居~エリート社長は年下妻を独占欲で染め上げたい~
七十歳の祖母は背筋がしゃんと伸びて、てきぱきと下宿屋の仕事をこなし、今は私よりも元気じゃないかと思うほどの健康体である。
それでも、いつかは足腰が衰えて自分の身の回りのこともできなくなるだろう。
そうなったら、私が祖母の介護をするつもりだ。
今まで面倒をみてもらった分、一生懸命にお世話しようと今から決めているけれど、武雄には自由に好きなことをして生きていってほしい。
それが先に生まれた姉としての、願いである。
恩返しをするからといつも口にする弟の優しさは、気持ちだけもらっておこう。
その思いはきっと、祖母も同じだろう。
写真を眺める祖母の瞳が潤んでいるのを見て、そう感じていた。
それから祖母は掃除機を持って居間に行き、私は玄関から外へ出る。
青空は清々しいけれど、空気は蒸し暑い。
目の前は車線のないアスファルトの道路で、駅のある方に向けて、通学、通勤の人々が急ぎ足で歩いていた。
その人たちに背を向けて紫陽花荘を見れば、周囲の近代的なビルの中で、ここだけ昭和で時が止まっているような気分になる。
それでも、いつかは足腰が衰えて自分の身の回りのこともできなくなるだろう。
そうなったら、私が祖母の介護をするつもりだ。
今まで面倒をみてもらった分、一生懸命にお世話しようと今から決めているけれど、武雄には自由に好きなことをして生きていってほしい。
それが先に生まれた姉としての、願いである。
恩返しをするからといつも口にする弟の優しさは、気持ちだけもらっておこう。
その思いはきっと、祖母も同じだろう。
写真を眺める祖母の瞳が潤んでいるのを見て、そう感じていた。
それから祖母は掃除機を持って居間に行き、私は玄関から外へ出る。
青空は清々しいけれど、空気は蒸し暑い。
目の前は車線のないアスファルトの道路で、駅のある方に向けて、通学、通勤の人々が急ぎ足で歩いていた。
その人たちに背を向けて紫陽花荘を見れば、周囲の近代的なビルの中で、ここだけ昭和で時が止まっているような気分になる。