独占欲高めな社長に捕獲されました
会社が運営に関わってくるなら、全部がおばあちゃんの思い通りというわけにはいかないだろう。
でも、確実におばあちゃんの身体的な負担は減る。ひとりのうちに何かあったら、と心配だったけど、毎日誰かが様子を見てくれるなら安心だ。
私は昴さんの提案に、ぐらぐらと心を動かされた。すぐにでも首を縦に振りたい衝動が脳をかすめるけれど。
「すごくいい提案だと思います。でも、おばあちゃんやお父さんの意見も聞いてみないと。すみません」
借金がなくなっただけでも頭が上がらないのに、即答できないのが申し訳ない。
でも、あの家は私が建てたものじゃない。おばあちゃんがおじいちゃんと長く大切な時間を過ごした場所だ。私の一存では決められない。
「謝る必要はない」
目の前でぱちんと指を鳴らされ、ハッと上を見た。
まるで魔法にかかったように、突然ロビー中の照明が明るく輝く。ぐるりと周囲を見回すと、二階に続く螺旋階段から現れたのは、お姫様でも王子様でもなく……。
「お父さん、おばあちゃん! どうしてここに?」