残念系お嬢様の日常
いやでも、今までそんな素振りはなかったはずだし、前世の記憶があるなら私が死ぬとわかっていてこんな物語を残すだろうか。
とにかく探りを入れてみるしかない。
けど、ストレートに聞くわけにはいかないし、どうやったら上手く聞きだせるんだろう。
今日一日でいろいろなことがあったのでどっと疲れが押し寄せてくる。
ベッドにダイブして寝転がると、携帯電話が振動した。ディスプレイには『瞳』の文字。いけない、さっき電話きていたんだった。すっかり忘れてた。
液晶画面に人差し指を当ててスライドさせると携帯電話を耳に近づける。
「もしもし」
『今、大丈夫?』
「今はもう大丈夫です」
相手は小さく笑いながら『さっきはタイミング悪かった?』と訊いてきたので電話があった時に希乃愛が来ていたこと、そのあとに久世が来たことなどを一通り話した。