残念系お嬢様の日常


お母様のお説教タイムが終わってくれそうなのは有難いので、このままお父様と二人で楽しい旅行計画を考える時間にシフトしていただきたい。


「とにかく、これは没収よ。こんなことするくらいなら、女性らしさを磨きなさい」

悲しいことに私が集めたダンベルちゃんたちが黒いビニール袋に入れられていく。

それゴミ袋じゃないよね? 捨てないでね、物を大切にして!


「光太郎さんとは仲良くしているの? ダンベルで鍛えているだなんて知られたら愛想つかされてしまうわよ」

残念ながら、久世はすでに知っています。しかも、仲良くありません。定期的に会うときだって空気凍ってます。



「貴女にも恋愛結婚をさせてあげられたらいいのだけれど……」

お母様の声のトーンが落ち、表情が陰る。


そういえば、お母様たちは恋愛結婚だった。伯母様によって久世家との婚約を決められたけれど、私たちが文句を言えないのは蒼を引き取った件があったからだ。




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