残念系お嬢様の日常
伯母様の反対を押し切って蒼を引き取った直後、伯母様は久世家との縁談の話を持ってきた。
直接は言われなかったものの、それは蒼を養子として受け入れることを許可する代わりに私の将来を決めさせろと言っているようなものだった。
だからこそ、お父様もお母様も強くは反対できない。
とはいっても既に蒼は養子になっているし、必ずしも伯母様に従わないといけないわけでもない。
在学中はいろいろと面倒だから大人しくしているつもりだけど、卒業後はなんとかして久世との婚約を破棄したい。
お母様にダンベルを没収されて自分の部屋に戻ると、ベッドの下からあるものを取り出してほくそ笑む。
あの子たちは囮だ。実はこっそりと隠しているダンベルちゃんがここにいるのだ!
今度からは部屋の中でだけで使おう。次バレたらどうなるかわからない。
ドアがノックされ、慌ててダンベルをベッドの下に仕舞う。
「どうぞ」
部屋に入ってきた蒼が目を細めてため息を吐いた。
「……姉さん、それちゃんと隠しておきなよ」
「ぅえ!?」