残念系お嬢様の日常


蒼は目を細めて呆れたような表情をしており、嫌な予感がした。


もしかして、警報鳴らしたのって私だったりする?

やっぱり門を戻ったのがよくなかったのか!?


「抜け出すなんてすると思わなかったよ」

「……う」

「行きで何をしでかして警報鳴らしたのかわからないけど、帰りでどっちみち鳴ってたよ。姉さんも無謀なことするね」

行きでやっぱり戻らなかったら鳴らなかったのかな。

それとも長い時間開けすぎて、鳴っちゃったとか?

よくわからないけれど、私が元凶のようなので今夜は諦める運命からは逃れられないらしい。




「あ……」

「え?」

蒼と話している間に門の外側に警備会社の方が数名出動して、

「ご無事ですか!?」
「状況を教えてください!」

と叫ばれた。


……私はとんでもないことをしてしまったらしい。





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