常盤の娘
そのあとは想像に難くない。純花と東条は、両家の両親から部屋から蹴りだされるようにして庭へ転がりでた。部屋の襖はぴしゃりと閉められ、すぐには入れてもらえそうにない。荒手の「あとはお若いお二人で」である。そんなわけで二人して間抜けな顔で、睡蓮がゆるゆると池を漂うのを目で追っているのである。
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