極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
「俺も、今日は1人で飲む気分じゃなくて」
「……16連敗、でしたっけ?」
「あはは、そうなんです。どの子もかわいかったし、大事にしてたつもりなんですけどね」
「……そう、ですか」
ご愁傷様、と声にせず返す。
自分だって今夜は痛い目を見たのだ。むしろ、この男よりも最悪かもしれない。
どちらにしてもよそ様の恋にはむやみに立ち入るべきではないし、それを許されているのはミミちゃんくらいだ。
「万佑ちゃんは、ここにはよく来るんですか?」
「えっ!?」
「ほら、さっきミミちゃんがそう呼んでたから」
「あぁ……」
だからって、いきなり名前で呼ぶなんて。
人懐こい性格なのだろうけど、距離感というものは大事にするべきだ。特に初対面は。
もしかして、こういうところが理由で振られたのでは――。