極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
環もスーツを脱いでYシャツ姿になり、リビングのソファに腰を下ろした。
ネクタイを片手で緩めながら、スマートフォンを操作する。デートの間に受信していたメッセージを確認してから、ビジネスバッグを取り出し、持ち歩いているノートパソコンを膝に乗せた。
(この調子で進められたら、来期の売上は確保できるな。来週にでも社長に会って、話を進めておいてもいいだろう。こっちの案件はメンバーを増員するのがベターだな。誰をアサインするか……)
すっかり仕事モードになり、軽快にキーボードを打って作業を終えた。
ソファで大きく両手を突き上げ、身体を伸ばす。
スマートフォンに表示されている時計は、間もなく0時になるところだ。
万佑が起きていたら、きっと楽しく話していたかもしれない。大好きな彼女を連れ込んだのに、こんなに静まり返ったリビングで、酒も飲まずに週末を過ごすなんてと、欠伸をしながらゆっくり立ち上がった。