極上恋慕~エリート専務はケダモノでした

「元々、広告の業界に興味はあったの。でも、1番の理由は関われる人の多さに魅力を感じたから。いろんな人に会って話を聞いて、自分の経験になっていく。そんな仕事にかかわれたら、きっと日々の小さな幸せも見逃さないでいられると思ったの」
「なるほど……。確かに人脈は広がりました」
「でも、実際に社会に出てみれば、どこの会社にいても、どんな業種に就いていても出会いはある。だけど、業種の垣根を超えて、いろんな人と繋がれる仕事のひとつが広告業界なんだよね」

 本当にたくさんの人と出会い、お世話になった。
 どれだけ自分が役に立てたか、影響のあることができたかは、きっとこれから分かる時が来る。

 今は、ただ目の前のことに懸命に、ひたすら毎日を楽しんでいこう。
 そうしたらきっと、いい未来が待っているはず。

 新天地で過ごす数日後に、漠然とした不安を抱えていたけれど、いつしかそれは楽しみに変わり、自分への期待になっていると気づいた。

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