極上恋慕~エリート専務はケダモノでした

「お腹空いたし、食事が先でもいい?」
「うん。どこでもいいけど、永縞さんの食べたいものは?」
「万佑ちゃんの手料理」
「えっ、私の?」
「作れる?」
「あまり人に出すようなものは作ったことないけど……それでもいいなら」
「よし、じゃあスーパーで買い出しをして、俺の家に行こう」

 会っていなかった分、少しの会話でもテンポよく言葉を投げ合い、あっという間に楽しい気分になる。

(なにを作ってあげようかな……)

 万佑は環のために、自信のあるメニューを思い浮かべた。


「今夜は肉じゃがと味噌汁と、ご飯がいいなぁ」

 運転しながら、環が思い付いたように言う。


「……もっと凝ったものじゃなくていいの?」
「うん、今夜はそういうご飯がいいんだ。万佑ちゃんが作ってくれるなら、最高」

(今夜はって、もっと凝ったものがいいって言われることもあるってことだよね? もっと自炊して腕を上げておかなくちゃ)

 環は白い歯を見せて爽やかに微笑み、万佑の頭を軽く撫でてから、再びハンドルを握った。

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