極上恋慕~エリート専務はケダモノでした

 環の大きな手が、背中を撫で、腰回りを通過して、胸に触れる。
 躊躇していた気持ちごと食むようなキスで、すっかりとろけた表情になった万佑は、自分の中に火がくべられたような熱さを自覚した。


「万佑ちゃん、俺の言うことを聞いて」
「あっ……」

 胸の頂を指先で摘まれ、声色がどんどん乱れゆく。
 部屋の明かりを消し、間接照明だけの薄暗い中でも、環の瞳には星が瞬いているようで、視線を合わせると逃れられなくなった。


「離れてても、会えない日が続いても、なにがあっても、万佑ちゃんは俺のものだから」
「んっ……な、がし、まさ……っ」
「ココも、ココも……全部、俺だけに見せて。俺だけが触れて愛せる、大切な万佑ちゃんの身体だから」

 器用に長い指を操って、弱みを狙われ続けるうちに、万佑は身体をくねらせながら昇りつめた。

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