極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
「分かった? 俺以外の誰にも靡かないで。俺以外の男をそのかわいい瞳で見つめないで。俺だけに愛されていて」
「っ……分かったからっ……」
なかなかひとつになれず、疼いてくる。
突然のことに戸惑っていたくせに、彼が欲しい。
あんなに求められていたのに、焦らす彼の動きがもどかしい。
「欲しい? じゃあ、ちゃんと言って? 俺のこと、環って呼んで?」
「……環さんっ」
「万佑、愛してる」
一気に貫かれて、視界に火花が散った。
心も身体も彼で満たされて、とても幸せで涙が出る。
「苦しい? 動いていい?」
問いかけに頷きで答えつつ、その圧迫感すら愛しい。
代わりに手を伸ばして広い肩に掴まれば、なお一層激しく揺さぶられ、自然とまぶたを閉じた。
「――万佑」
数分後、ゆったりとした抽送に変わり、うっとりと彼を見上げる。
彼は切なさと甘さが共存した妖艶を纏い、額には薄らと汗を滲ませ、息を静かに弾ませながら求め続けていた。
「結婚しよう、万佑。一生をかけて、大切にするから」
2度目のプロポーズも、いつまでも記憶から消えないと万佑は思った。