極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
電話を終え、万佑に連絡を入れる。
きっと今日もブルーメゾンで楽しく働いているであろう彼女の姿を想像すると、早く専務に就任して、公私ともに彼女を独占したい思いに駆られそうになった。
【万佑、お疲れ様。仕事には慣れてきた頃だと思うけど、無理しないでマイペースでね。今週末、会える? 話したいことがあるんだ】
週末は大型連休と重なる時期だ。
だけど、環は相変わらず多忙で、6月の就任まで仕事の予定がぎっしり詰まっている。
本当ならどこか旅行にでも行けたらいいのかもしれないけれど、それはこれから叶えることもできるはずだ。
それに、なによりも彼女との結婚を望んでいるのだから、急がなくてもいい。
環は万佑からの返事を待つ間、抱えている案件の対応に取りかかった。