極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
「環くんなりに精一杯愛してくれてるんでしょ? それ以上、万佑ちゃんはなにを望んでいるの? 想われる幸せを逃すようなことはしないで」
「うん……」
「上手く言えないけど、欠点なんて誰でもあるんだし、お互い支え合ってると思えるかで変わってくると思うの。好きな人と過ごすって、そういうことなんじゃないかしら? 恋愛してるのに、ひとりでなんでも背負ったって、いいことないわよ。キャリアの道を選ぶにしても、結婚するにしても、結局は何事も気の持ちよう。環くんを幸せにしたいと思うなら、万佑ちゃんも一歩踏み出してみないとね」
靄がかかっていた心が突然晴れ、答えが見えてきたよう。
先のことを考えるあまり、慎重になりすぎるのはよくないと、以前環に言われたことを思い出した。
これはチャンスなのだ。
望む幸せを掴むのは、自分しかいない。
「環くんと万佑ちゃんが結ばれたら、私も幸せよ。ふたりの縁は、周りの人も幸せにできるってことに気づいてね」
それからふたりはしばらく恋の話に花を咲かせ、万佑は自宅に帰った。