極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
「それにしても、本当によかったわ。ふたりが付き合ってくれて」
「ミミちゃんのおかげだよ。この店がなかったら、万佑と出会うこともなかったし、気軽に誘い出せる場所も探しにくかったかもしれないし」
「そうよ、環くんは私に感謝してくれないと」
そう言いながら、ミミはドリンクメニューの日本酒を指差し、意味ありげに微笑む。
「分かったよ。さっきの沖漬けにも合うだろうから、好きなものを好きなだけ飲んで」
「さすが環くん! 専務になる男は違うわねぇ」
ミミが店の奥に日本酒を取りに行った。
すると、すかさず環は顔を近付け、射るように見つめてくる。
「万佑、ミミちゃんにどこまで話したの?」
「えっ、どこまでって、大体のことは……」
この前、報告したと電話で話しておいたけれど、仕事のことは口外してはいけなかったのかと、万佑は気を揉んだ。